皆さん、こんにちは!4K『ウルトラマン』鑑賞ガイド、第8弾にようこそ!物語はついに終盤戦へ突入!これまで以上に、登場人物たちの内面や、物語の深いテーマに切り込んでいきます。
今回の第29話から第32話は、科特隊内部での対立、人間の過去の過ちが現代に影を落とす物語など、まさに「大人のためのウルトラマン」と呼ぶにふさわしい、見ごたえのあるエピソードが満載です。
ヒーローの戦いの裏にある、人間たちのドラマに、ぜひご注目ください!さあ、光の国への旅を続けましょう!🚀
第29話「地底への挑戦」- 登場怪獣:黄金怪獣 ゴルドン 💰
【基本データ】
- 放送日:1967年1月29日
- 登場怪獣:黄金怪獣 ゴルドン
- 脚本:若槻文三
- 監督:野長瀬三摩地
あらすじ 📖
大田山で金鉱が発見されたとのニュースが流れるが、それは人々を誘い込む罠だった。山の地下には、金が大好物で、体も純金でできている怪獣「ゴルドン」が潜んでいたのだ。科特隊は出撃するが、アラシ隊員は「ゴルドンを倒せば、莫大な金が手に入る」と主張し、あくまで生け捕りにしようとするイデ隊員と対立してしまう。果たして、科特隊は一致団結してこの難局を乗り越えられるのか。
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 科特隊、内部対立! 目の前の「金」をめぐって、アラシ隊員とイデ隊員の意見が真っ向から衝突。仲間同士の人間的な対立が、物語に緊張感とリアリティを与えています。
- ✅ 二体で一体の怪獣! ゴルドンは実はつがいで、二体同時に出現します。ウルトラマンが一体の敵に集中している隙に、もう一体が襲い掛かるという連携プレイでウルトラマンを苦しめます。
- ✅ アラシ隊員の苦悩と成長。 いつもは豪快なアラシ隊員が、お金に目がくらんで我を失ってしまう姿は非常に人間的。最後には自分の過ちに気づき、イデ隊員と和解するシーンは感動的です。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- ✨ 純金怪獣の輝き! 4Kの高画質とHDR技術は、ゴルドンの黄金の体の輝きを表現するのに最適!ギラギラと光るその姿は、まさに欲望の象徴です。
- 🤔 倒していいの?問題。 純金でできた怪獣を倒してしまったら、その金はどうなるのか? 爆発四散したら金の価値は…?など、ツッコミどころも満載なのがこのエピソードの面白いところです。
- 🤝 八つ裂き光輪、パス! ウルトラマンはゴルドンの一体を「八つ裂き光輪」で切断しようとしますが、もう一体に妨害されます。その後、二体を同時に倒すためにスペシウム光線を使うなど、戦況に応じた技の選択が見どころです。
第30話「まぼろしの雪山」- 登場怪獣:伝説怪獣 ウー ❄️
【基本データ】
- 放送日:1967年2月5日
- 登場怪獣:伝説怪獣 ウー
- 脚本:山田正弘
- 監督:樋口祐三
あらすじ 📖
雪深い飯田山のスキー場で、村人から仲間外れにされている少女「雪ん子」。彼女には、村の伝説の怪獣「ウー」が守り神としてついていると噂されていた。スキー場の開発計画が進む中、雪ん子に危険が迫ると、吹雪と共に巨大な怪獣ウーが出現する。科特隊は出撃するが、ウーがただの凶暴な怪獣ではないことに気づく。ウルトラマンは、この悲しい守り神とどう向き合うのか。
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 悲しくも美しい雪の物語。 日本の昔話を彷彿とさせる、叙情的で幻想的なエピソード。迫害される少女と、彼女を守る怪獣の関係が切なく描かれます。
- ✅ ウルトラマンの「何もしない」優しさ。 ウルトラマンはウーと対峙するものの、攻撃を仕掛けません。ウーの悲しみを理解し、戦わずして事態を収拾しようとする、ヒーローの深い慈愛が描かれます。
- ✅ 雪山の美しいロケーション。 全編にわたって雪山でロケが行われており、その美しい銀世界の映像が見どころ。4Kのクリアな映像で、その空気感まで伝わってきそうです。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🤔 ウーの正体は? 劇中でウーの正体は明言されませんが、雪ん子の亡くなった母親の化身ではないかと示唆されています。そのため、ウルトラマンも手出しができなかったのかもしれません。
- 🎬 樋口監督の唯一のエピソード。 この回を監督した樋口祐三氏は、円谷プロのテレビ作品では本作が唯一の担当。その詩的な映像センスが、この傑作を生み出しました。
- 👻 幽霊のような怪獣。 ウーは、吹雪と共に現れ、吹雪と共に消えていきます。その姿は実体があるのかないのか曖昧で、まるで幽霊のよう。ただの怪獣ではない、神秘的な存在として描かれています。
第31話「来たのは誰だ」- 登場怪獣:吸血植物 ケロニア 🌿
【基本データ】
- 放送日:1967年2月12日
- 登場怪獣:吸血植物 ケロニア
- 脚本:金城哲夫
- 監督:満田かずほ
あらすじ 📖
夜の街で、人間の血を吸う謎の植物が出現する怪事件が発生。調査を進める科特隊は、その正体が南米から来た吸血植物「ケロニア」であり、人間の姿に化けていることを突き止める。ケロニアは、科特隊のアラシ隊員に化け、科特隊本部への潜入を企てる。本物のアラシは誰なのか?疑心暗鬼に陥る隊員たち。ウルトラマンは、巧妙な偽装工作を見破れるか!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ SFスリラーの傑作! 誰が敵か分からない、というサスペンスフルな展開が魅力。映画『遊星からの物体X』を彷彿とさせる、閉鎖空間での心理スリラーが楽しめます。
- ✅ アラシ隊員、一人二役! アラシ隊員を演じる石井伊吉(毒蝮三太夫)さんが、本物のアラシと、彼に化けたケロニアの二役を見事に演じ分けています。その演技力に注目!
- ✅ 植物怪獣の不気味さ。 ケロニアの正体は、蔦や葉で覆われた、まさに「歩く植物」。その異様でグロテスクなデザインが、生理的な恐怖を煽ります。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🔥 火が弱点! 植物であるケロニアは、やはり火に弱い。科特隊の火炎放射攻撃や、ウルトラマンのスペシウム光線によって燃え上がるシーンは、カタルシス満点です。
- 🤝 友情の証明。 仲間から疑いの目を向けられたアラシ隊員を、最後まで信じようとするフジ隊員の姿が印象的。科特隊の強い絆が試されるエピソードでもあります。
- 🤫 地味に強い! ケロニアは巨大化しても特殊な光線技などはありませんが、生命力が非常に強く、ウルトラマンを肉弾戦で苦しめます。そのしぶとさが、不気味さを一層引き立てています。
第32話「果てしなき逆襲」- 登場怪獣:灼熱怪獣 ザンボラー 🔥
【基本データ】
- 放送日:1967年2月19日
- 登場怪獣:灼熱怪獣 ザンボラー
- 脚本:南川竜
- 監督:野長瀬三摩地
あらすじ 📖
かつて科特隊が、国連の依頼で核実験の爆心地に投下した「威力ありすぎの爆弾」。その爆弾の放射能の影響で、地中に眠っていた怪獣「ザンボラー」が目覚めてしまった。全身から高熱を発し、触れるものすべてを焼き尽くすザンボラーは、科特隊本部を目指して進撃する。これは、人間の科学が生み出した、果てしなき逆襲なのか。科特隊は、自らの過去の過ちと向き合うことになる。
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 科学の功罪を問う重厚なテーマ。 人類が平和のために開発した兵器が、結果的に新たな脅威を生み出してしまうという皮肉。科学技術のあり方を問う、非常に社会派なエピソードです。
- ✅ 圧倒的な絶望感。 ザンボラーはただ歩くだけで、周囲の森や街を焼き尽くしていきます。その圧倒的な存在感と、何をしても止められない絶望感が、強烈なインパクトを残します。
- ✅ ウルトラマンの新兵器! ウルトラマンは、ザンボラーの強力な熱エネルギーを封じ込めるため、新たな技「ウルトラエアキャッチ」を披露。空中で敵の動きを封じる、スペクタクルな技です。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 💥 威力ありすぎの爆弾。 劇中で語られるこの爆弾の名前が、あまりにもストレートで印象的。このネーミングセンスが、物語のテーマをよりシニカルにしています。
- 💡 背中の発光ギミック。 ザンボラーは、興奮すると背中の突起が赤く発光します。この電飾ギミックが、高熱を発している様子を効果的に表現しています。4K映像なら、その光の明滅がよりクリアに!
- 🙏 鎮魂の祈り。 ザンボラーを倒した後、ウルトラマンは空中で十字を切り、まるで祈りを捧げるかのようなポーズを取ります。これは、人間の業によって生まれた悲劇の怪獣への、せめてもの手向けだったのかもしれません。
いかがでしたか?
ヒーローと怪獣の戦いを通して、人間の社会や科学のあり方を問う。これぞ『ウルトラマン』がただの子供向け番組ではない証ですね。
次回は、第33話「禁じられた言葉」から!
あの人気宇宙人が、とんでもない計画を企てて再登場します!どうぞお楽しみに!👋