皆さん、こんにちは!4K『ウルトラマン』鑑賞ガイド、第7弾へようこそ!物語はついにクライマックスへ向けて大きく動き出します。今回ご紹介するエピソードには、ファンの間で「伝説」と語り継がれる、あの回が含まれていますよ!
今回の第25話から第28話は、まさに豪華絢爛!夢の対決、科特隊メンバーの知られざる過去、そして人間の業を鋭く描く社会派ドラマまで、ウルトラマンの魅力を語る上で絶対に外せない4本です。
心して、この伝説の目撃者となってください!さあ、光の国への旅を続けましょう!🚀
第25話「怪彗星ツイフォン」- 登場怪獣:レッドキング(二代目)、ギガス、ドラコ ☄️
【基本データ】
- 放送日:1967年1月1日
- 登場怪獣:どくろ怪獣 レッドキング(二代目)、冷凍怪獣 ギガス、彗星怪獣 ドラコ
- 脚本:金城哲夫
- 監督:満田かずほ
あらすじ 📖
地球に接近する「ツイフォン彗星」から、3体の怪獣が日本アルプスに落下!冷凍怪獣ギガス、彗星怪獣ドラコ、そしてあの「怪獣無法地帯」の支配者・レッドキング(二代目)が出現する。科特隊は、怪獣同士を戦わせて共倒れを狙う「怪獣アリンコ作戦」を実行。雪山を舞台に、三つ巴の激しいバトルロイヤルが始まる!そして最後に勝ち残った最強の怪獣に、ウルトラマンが挑む!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ これぞ怪獣プロレスの頂点! 子供たちが夢にまで見た「怪獣同士の戦い」が、これでもかというほど繰り広げられます。ドラコの翼を引きちぎるレッドキングの凶暴さは必見!
- ✅ 科特隊の知略! 強大な怪獣たちを前に、力押しではなく「共倒れ」を狙う作戦を立てる科特隊。ムラマツキャップの冷静な判断と、イデ隊員の機転が光ります。
- ✅ 雪山での壮絶バトル! 白銀の世界で繰り広げられる怪獣たちの戦いは、迫力満点。ミニチュアと実景を巧みに組み合わせた特撮技術が、リアルな臨場感を生み出しています。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 👑 二代目レッドキングの風格。 初代と比べて、より金色に近い体色になった二代目レッドキング。その圧倒的なパワーと貫禄は、まさに「怪獣の王」と呼ぶにふさわしい存在感を放っています。
- 🦋 ドラコの悲劇。 美しい翼を持つドラコですが、その翼はレッドキングにあっさりと引きちぎられてしまいます。このシーンは、レッドキングの残虐性と、自然界の非情さを象徴する名場面(迷場面?)です。
- 🎉 お正月スペシャル! このエピソードが放送されたのは、1967年の元日。お正月にふさわしい、豪華で派手な怪獣バトルは、当時の子供たちにとって最高のお年玉だったことでしょう。
第26話「怪獣殿下 前篇」- 登場怪獣:古代怪獣 ゴモラ 🏰
【基本データ】
- 放送日:1967年1月8日
- 登場怪獣:古代怪獣 ゴモラ
- 脚本:金城哲夫
- 監督:円谷一
あらすじ 📖
大阪の万国博覧会に展示するため、科特隊は1億5千万年前に生息していた古代怪獣「ゴモラ」の捕獲作戦に挑む。睡眠薬を打ち込み、巨大な網で吊り上げる「ウルトラ空中輸送作戦」は成功したかに見えた。しかし、輸送の途中で麻酔が切れ、ゴモラは六甲山中に落下。覚醒したゴモラは、大阪の街を目指して進撃を開始する!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 初の前後編ストーリー! 『ウルトラマン』シリーズで初めての前後編。これにより、怪獣の強さや科特隊の苦戦ぶりが、より深く丁寧に描かれています。
- ✅ 大阪城が…! 日本の名城・大阪城を舞台に、ゴモラとウルトラマンが激突!天守閣が破壊されるシーンは、特撮史に残る衝撃的な名場面です。
- ✅ ウルトラマン、まさかの敗北!? ゴモラの圧倒的なパワーと、強力な尻尾攻撃の前に、ウルトラマンは苦戦。そしてついに、ベーターカプセルの閃光が消え、活動不能に陥ってしまう…。この絶望的なラストは必見です。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🤔 人間のエゴが生んだ悲劇。 ゴモラは元々、島で静かに暮らしていました。それを人間の都合(万博での見世物)で連れ出そうとしたことが、この大惨事を引き起こします。これもまた、人間のエゴを問う物語です。
- 🦖 最強の正統派怪獣! ゴモラは光線などの特殊能力は持たず、純粋なパワーと頑丈な体、そして尻尾だけでウルトラマンを追い詰めます。その王道かつ最強のスタイルが、今なお高い人気を誇る理由です。
- 👦 怪獣好きの少年。 物語に登場する怪獣に詳しい少年は、ゴモラを「怪獣殿下」と呼び、興奮します。彼の存在は、視聴者である子供たちの目線を代弁しています。
第27話「怪獣殿下 後篇」- 登場怪獣:古代怪獣 ゴモラ 🏯
【基本データ】
- 放送日:1967年1月15日
- 登場怪獣:古代怪獣 ゴモラ
- 脚本:金城哲夫
- 監督:円谷一
あらすじ 📖
ウルトラマンを退けたゴモラは、地中に潜り姿を消した。科特隊は、イデ隊員が開発した新兵器「マルス133」を手に、ゴモラの再出現に備える。そして再び大阪市街に姿を現したゴモラ!科特隊は決死の攻撃を仕掛けるが、ゴモラの進撃を止めることはできない。その時、ハヤタは再び立ち上がり、ウルトラマンに変身!リベンジマッチの火蓋が切って落とされた!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 決死の市街戦! 科特隊がウルトラマンの援護なしで、地上からゴモラに立ち向かうシーンは緊迫感満点。特に、マルス133を至近距離で撃ち込むイデ隊員の勇姿は感動的です。
- ✅ ウルトラマンのリベンジ! 前篇での敗北を乗り越え、ゴモラに再戦を挑むウルトラマン。今回は戦術を変え、ゴモラの弱点である尻尾を狙って攻撃します。その執念の戦いぶりは圧巻!
- ✅ 悲しい結末…。 激闘の末、ついに倒されるゴモラ。しかし、その亡骸を見て、怪獣好きの少年は涙を流す。勝利の爽快感だけではない、深い余韻と哀愁を残すエンディングです。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- ✂️ 尻尾が弱点! 科特隊は、ゴモラが自らの尻尾を切断して逃げたことから、尻尾が再生しない弱点であると見抜きます。この科学的な分析が、勝利への鍵となりました。
- 🔫 マルス133の威力! イデ隊員が開発した新兵器「マルス133」は、ウルトラマンのスペシウム光線に匹敵するほどの威力を持つとされています。人間の科学力が、ついにウルトラマンの力に追いつき始めたことを象徴する兵器です。
- 🪦 剥製の行方。 物語のラスト、ゴモラの亡骸は剥製にされ、万博に展示されることが示唆されます。この結末には、今なおファンの間で賛否両論があります。
第28話「人間標本5・6」- 登場宇宙人:三面怪人 ダダ 👽
【基本データ】
- 放送日:1967年1月22日
- 登場宇宙人:三面怪人 ダダ(A・B・C)
- 脚本:山田正弘
- 監督:野長瀬三摩地
あらすじ 📖
宇宙線研究所の周辺で、人間が次々と消失する怪事件が発生。それは、人間の体を「標本」として収集するためにやってきた、三面怪人ダダの仕業だった。ダダは、人間の標本を6体集めるという上官の命令を受け、科特隊のムラマツキャップを次のターゲットに定める。姿を消し、壁をすり抜ける神出鬼没のダダに、科特隊は翻弄される!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 異色のサイコホラー! 巨大怪獣との戦いではなく、人間サイズの宇宙人との心理戦がメイン。不気味な効果音と奇抜な演出が、独特の恐怖感を生み出しています。
- ✅ 三つの顔を持つ怪人! ダダは、状況に応じて三つの異なる顔を使い分けます。その不気味さと、奇声を発しながら迫ってくる姿は、多くの子供たちにトラウマを植え付けました。
- ✅ サラリーマン宇宙人の悲哀? ダダは、ただ上官の命令に従って「ノルマ」をこなそうとしているだけ。その姿は、どこか組織に縛られる現代人の悲哀を感じさせ、シニカルな笑いを誘います。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🎨 名前とデザインの由来。 「ダダ」という名前は、20世紀初頭の芸術運動「ダダイズム」から。その名の通り、常識を破壊するような前衛的でシュールなデザインと物語になっています。
- 🔫 ミクロ化銃! ダダが人間を標本にするために使う「ミクロ化銃」。この銃で撃たれると、人間は人形サイズに縮小されてしまいます。そのSF的なガジェットが面白い。
- 😱 ウルトラマン、苦戦の理由。 ウルトラマンはダダとの戦いで、透明化能力や瞬間移動に苦戦します。これは、相手が巨大なパワータイプではなく、トリッキーな能力を持つため。相手に合わせた戦術の重要性が描かれています。
いかがでしたか?
シリーズのターニングポイントとなる、非常に濃厚な4本でしたね。物語の深みが一気に増したのを感じていただけたでしょうか。
次回は、第29話「地底への挑戦」から!
科特隊の内部での対立と、新たな怪獣が登場します。どうぞお楽しみに!👋