【ウルトラマン全話解説】第13話~第16話!ウルトラマンが二人!?鑑賞ガイド④ ⛽️🪐

ウルトラマン誕生60周年 アニメ・特撮

皆さん、こんにちは!4Kで見る『ウルトラマン』、その映像美と物語の深さに、ますます引き込まれているのではないでしょうか?「鑑賞ガイド」第4弾の今回は、第13話から第16話までをナビゲートします!

中東から飛来するオイル怪獣、子供の夢から生まれた怪獣、そして宇宙の平和を願うバルタン星人の再登場まで…!今回も『ウルトラマン』の世界観の広がりを感じさせる、個性的なエピソードが満載です。

さあ、今回も新たな発見を求めて、光の国への冒険を続けましょう!🚀


第13話「オイルSOS」- 登場怪獣:油獣 ペスター ⛽️

【基本データ】

  • 放送日:1966年10月9日
  • 登場怪獣:油獣 ペスター
  • 脚本:金城哲夫
  • 監督:円谷一

あらすじ 📖

中東の油田で原因不明のタンカー沈没事故が相次ぐ。調査に向かった科特隊は、ヒトデのような体にコウモリのような頭部が二つ付いた異様な怪獣「ペスター」に遭遇する。ペスターは石油を主食とし、日本のコンビナートを目指して進撃を開始。このままでは、コンビナートが大爆発を起こしてしまう!科特隊とウルトラマンは、オイル怪獣の暴走を止められるのか!?

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • リアルな炎と爆発! コンビナートでの戦闘シーンは、本物の炎を使った特撮が圧巻!4KのHDR映像なら、その熱気や火花の鋭さがダイレクトに伝わってきます。
  • 奇抜すぎるデザイン! ヒトデ型の胴体に、二つの頭部。ペスターのデザインは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを放っています。この不気味さがクセになる!
  • ウルトラ水流、初披露! ウルトラマンが両手の指先を合わせて放つ新技「ウルトラ水流」。炎を消し去るこの技は、後のシリーズでも度々登場する重要な能力です。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 👤 またも二人羽織! 第12話のドドンゴに続き、このペスターも2人のスーツアクターが前後に入って操演しています。そのため、独特の重量感と、二つの頭部が別々に動くリアルさが表現されています。
  • 🔥 危険な撮影現場! コンビナートのミニチュアセットでの撮影は、本物のガソリンを使って炎を上げていたため、非常に危険だったそうです。スーツアクターやスタッフのプロ根性が、この迫力ある映像を生み出しました。
  • 🤔 なぜ日本へ? ペスターは中東の油田から、わざわざ日本のコンビナートを目指します。これは当時の日本の高度経済成長と、そのエネルギー源である石油への依存を風刺している、という深読みもできる社会派エピソードです。

第14話「真珠貝防衛指令」- 登場怪獣:汐吹き怪獣 ガマクジラ 🐚

【基本データ】

  • 放送日:1966年10月16日
  • 登場怪獣:汐吹き怪獣 ガマクジラ
  • 脚本:若槻文三
  • 監督:野長瀬三摩地

あらすじ 📖

真珠を食い荒らす怪獣「ガマクジラ」が出現!科特隊は、貴重な真珠養殖場を守るため出撃する。しかし、ガマクジラの背中から吹き出す虹色の溶解液や、強力な吸引力に苦戦。イデ隊員は、ガマクジラを大人しくさせるための新兵器「真珠爆弾」を開発するが、全く効果がない。追い詰められた科特隊、そしてハヤタはウルトラマンに変身する!

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • コミカルで楽しい怪獣退治! ガマクジラのユーモラスな見た目と、「真珠が好物」という可愛らしい(?)設定で、全体的に明るく楽しい雰囲気のエピソードです。
  • イデ隊員の奮闘! 今回はイデ隊員が主役級の活躍を見せます。新兵器開発に失敗し、落ち込む彼の姿は人間味にあふれており、応援したくなります。
  • ウルトラマンの多彩な技! ウルトラマンはガマクジラを力でねじ伏せるだけでなく、相手の能力を逆利用したり、空中から攻撃したりと、多彩な戦術を披露します。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 💰 真珠は六百万ドル!? 劇中でガマクジラが食べようとする真珠は、なんと時価六百万ドル!この具体的な金額が、作戦の重要性をコミカルに強調しています。
  • 🤣 まさかのオチ! 戦いの末、ガマクジラはウルトラマンに口をこじ開けられ、イデ隊員の開発した「風船爆弾」を飲み込まされて空の彼方へ…。倒すのではなく、空へ追放するというユーモラスな結末が印象的です。
  • 🎬 野長瀬監督デビュー作! この回は、野長瀬三摩地監督の『ウルトラマン』初登板エピソード。コミカルな演出の中に、科特隊のチームワークをしっかりと描く手腕が光ります。

第15話「恐怖の宇宙線」- 登場怪獣:二次元怪獣 ガヴァドン 🎨

【基本データ】

  • 放送日:1966年10月23日
  • 登場怪獣:二次元怪獣 ガヴァドン(A・B)
  • 脚本:佐々木守
  • 監督:実相寺昭雄

あらすじ 📖

子供たちが土管に描いた怪獣の落書きが、宇宙線を浴びて夜の間に実体化してしまった!「ガヴァドン」と名付けられたその怪獣は、昼間になると再び絵に戻ってしまう。子供たちは、もっと強くてカッコいいガヴァドンを改めて描き直す。しかし、再び実体化したガヴァドンは巨大化し、いびきをかいて寝ているだけで交通渋滞を引き起こしてしまう。科特隊はやむなく出撃するが…。

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • 子供の夢と大人の現実。 子供たちの純粋な夢から生まれた存在を、大人の都合で排除しなければならないという、切なくも風刺の効いたストーリー。実相寺監督の演出が光る、シリーズ屈指の傑作です。
  • ウルトラマンの優しさ。 ウルトラマンは、ただ眠っているだけのガヴァドンを倒すことができない。彼が選んだ解決策は、涙なしには見られません。ウルトラマンの慈愛に満ちた姿が描かれます。
  • 詩的で美しい映像。 実相寺監督特有の、影を多用した構図や、極端なアングル、そして静謐な雰囲気が、まるで一篇の詩のような映像世界を創り出しています。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 😴 いびきが武器? ガヴァドンは火を吹いたり光線を出したりしません。ただ、その巨大ないびきが騒音公害となり、科特隊の出動理由となります。こんなに平和な怪獣は他にいないでしょう。
  • 星座になった怪獣。 ウルトラマンがガヴァドンを宇宙へ運び、星にするという結末は、あまりにも有名。子供たちの夢を壊さず、問題を解決するウルトラマンの優しさに満ちた、最高のエンディングです。
  • 🗣️ タイトルに隠された意味。 「恐怖の宇宙線」というタイトルですが、本当に怖いのは宇宙線ではなく、子供の夢を理解しようとしない大人の社会なのかもしれない…と考えさせられます。

第16話「科特隊宇宙へ」- 登場宇宙人:宇宙忍者 バルタン星人(二代目) 🪐

【基本データ】

  • 放送日:1966年10月30日
  • 登場宇宙人:宇宙忍者 バルタン星人(二代目)
  • 脚本:千束北男(飯島敏宏)
  • 監督:飯島敏宏

あらすじ 📖

科特隊は、開発中の宇宙船のテスト飛行で金星に向かう。その途中、第2話でウルトラマンに敗れたバルタン星人の生き残りと遭遇。彼は「私はもう戦う気はない」と言い、科特隊を惑わす。しかし、それは地球侵略のための罠だった!金星の過酷な環境と、バルタン星人の幻覚攻撃に苦しめられる科特隊。そして、なんとウルトラマンが二人現れる!?

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • バルタン星人、再登場! 大人気宇宙人バルタン星人が、早くもパワーアップして帰ってきました!初代とは異なる能力や戦術で、科特隊とウルトラマンを苦しめます。
  • ウルトラマン vs ニセウルトラマン! バルタン星人が化けた「ニセウルトラマン」と本物が対決!同じ姿のヒーローが戦うという、ファンにはたまらない展開です。
  • 初の宇宙空間での戦い! 金星を舞台にした、SF色の強いエピソード。無重力空間でのビートルの活躍や、異星の風景など、特撮の見どころが満載です。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 👀 どこが違う?二代目バルタン。 二代目バルタン星人は、初代と比べてハサミの付け根が回転する「スペルゲン反射鏡」や、口から火炎を吐く能力を持っています。4Kの高画質で、その微妙なデザインや能力の違いをチェックしてみてください。
  • 💫 ウルトラマンの新技「テレポート」! この回でウルトラマンは、地球から金星まで一瞬で移動する「テレポーテーション」能力を披露します。しかし、エネルギー消費が激しいという弱点も明らかに。
  • 🗣️ 平和を語る侵略者。 バルタン星人は「宇宙には平和が必要だ」と語りながら、侵略の準備を進めます。このセリフは、現実世界の国際政治を風刺しているようにも聞こえ、非常に意味深です。

いかがでしたか?
ヒーローの優しさ、社会風刺、そして新たなライバルの登場と、ますます物語の幅が広がってきましたね!

次回は、第17話「無限へのパスポート」から!
四次元空間を舞台にした、トリッキーで不思議なエピソードを解説します。どうぞお楽しみに!👋

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