皆さん、こんにちは!4K『ウルトラマン』鑑賞ガイド、ついに最終回を迎えます。半世紀以上にわたって愛され続ける、この不朽の名作の結末を、共に見届けましょう。
今回ご紹介するのは、第37話から、伝説の最終話・第39話まで。科特隊メンバーそれぞれの勇姿、そしてウルトラマンが地球を去る、涙なしには見られない感動のフィナーレです。
光の巨人との出会いと別れ、そして彼が遺してくれたものとは…。さあ、特撮史に刻まれた伝説の最後を、その目に焼き付けてください!🚀
第37話「小さな英雄」- 登場怪獣:怪獣酋長 ジェロニモン 👑
【基本データ】
- 放送日:1967年4月2日
- 登場怪獣:怪獣酋長 ジェロニモン、再生テレスドン、再生ドラコ、友好珍獣 ピグモン(再生)
- 脚本:金城哲夫
- 監督:満田かずほ
あらすじ 📖
怪獣たちの「酋長」を名乗るジェロニモンが、これまでにウルトラマンに倒された60体以上の怪獣を復活させ、地球に総攻撃を仕掛けようとしていた!その手始めとして、テレスドンとドラコが復活。さらに、科特隊には「ピグモンを人質にした」との脅迫状が届く。科特隊のスーパーガンですら効かない強敵を前に、イデ隊員は絶望し、辞表を叩きつける。果たして、科特隊は最大の危機を乗り越えられるのか!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ イデ隊員の魂の叫び! 「ウルトラマンがいれば、俺たち科学特捜隊なんて必要ないじゃないか!」怪獣との絶望的な力の差に、イデ隊員の心の叫びが爆発します。彼の苦悩と、それを乗り越える成長ドラマは本作最大の見どころです。
- ✅ ピグモン、奇跡の復活! 第8話で散ったピグモンが、再生されて再登場!小さな体で科特隊に危機を伝えようとする、その勇敢な姿に涙腺が崩壊します😭
- ✅ 小さな英雄の大きな勇気。 ジェロニモンの弱点を身をもって示したピグモン。その自己犠牲の精神こそが、イデ隊員を再び立ち上がらせます。まさに「小さな英雄」です。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🪶 ジェロニモンの能力! ジェロニモンは、口から反重力光線、そして頭の羽をミサイルのように飛ばす「フェザーショット」という強力な武器を持っています。この羽が、彼の唯一の弱点でもありました。
- 💪 ウルトラマン抜きで怪獣を倒す! イデ隊員は、ピグモンが教えてくれた弱点を突き、見事ジェロニモンを倒します。ウルトラマンに頼らず、人間の知恵と勇気で勝利した、非常に重要なシーンです。
- 🤔 脚本家のメッセージ。 このエピソードは、ウルトラマンという絶対的な力に頼りがちになる人間への、脚本家・金城哲夫氏からの「人間自身の力で立ち上がれ」という強いメッセージが込められています。最終回直前のテーマとして、これ以上ないほどふさわしい物語です。
第38話「宇宙船救助命令」- 登場怪獣:光熱怪獣 キーラ、砂地獄怪獣 サイゴ 💫
【基本データ】
- 放送日:1967年4月9日
- 登場怪獣:光熱怪獣 キーラ、砂地獄怪獣 サイゴ
- 脚本:南川竜
- 監督:野長瀬三摩地
あらすじ 📖
地球の調査を終え、故郷のQ星に帰還しようとしていた宇宙船が、謎の惑星に不時着してしまう。救助に向かった科特隊がそこで見たのは、強烈な光を放つ怪獣キーラと、砂地獄に獲物を引きずり込む怪獣サイゴが支配する、灼熱地獄だった。科特隊は、Q星人と協力して脱出を試みるが、怪獣たちの猛攻に絶体絶命のピンチに陥る!
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ 王道のSF冒険活劇! 舞台は地球ではなく、未知の惑星。科特隊が異星人と協力し、未知の脅威に立ち向かうという、SFマインドあふれる冒険ストーリーが楽しめます。
- ✅ 強力すぎる怪獣たち! キーラの放つ閃光は、あらゆるものを破壊し、ウルトラマンの目すら眩ませるほど。サイゴの砂地獄も、一度捕まれば脱出は不可能。シリーズ終盤にふさわしい強敵です。
- ✅ ウルトラマン、まさかの苦戦! キーラの閃光攻撃の前に、ウルトラマンは視力を奪われ、動きを封じられてしまいます。カラータイマーが鳴り響く中での絶望的な状況は、緊張感MAXです!
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🤝 怪獣同士の共倒れ! ウルトラマンを追い詰めたキーラとサイゴですが、最後は同士討ちのような形で決着がつきます。ウルトラマンが直接とどめを刺さないという、珍しい結末です。
- 🎬 最後の通常回。 このエピソードが、実質的な最後の通常回となります。科特隊が宇宙で活躍するという、彼らの成長と物語の広がりを感じさせる内容になっています。
- 👀 ウルトラマンの弱点? これまで無敵を誇ってきたウルトラマンが「強すぎる光」に弱いという、新たな弱点が示唆されます。これが、次の最終回への伏線となっているのかもしれません…。
第39話(最終話)「さらばウルトラマン」- 登場宇宙人:宇宙恐竜 ゼットン 💥
【基本データ】
- 放送日:1967年4月9日
- 登場宇宙人:変身怪人 ゼットン星人、宇宙恐竜 ゼットン
- 脚本:金城哲夫
- 監督:円谷一
あらすじ 📖
謎の円盤群が地球に飛来。それは、ゼットン星人による地球侵略の始まりだった。科特隊本部に潜入したゼットン星人は、岩本博士を殺害し、自らが成り代わる。そしてついに、宇宙最強の生物兵器「宇宙恐竜ゼットン」を覚醒させる。ゼットンの圧倒的な力の前に、科特隊の攻撃は一切通用しない。ハヤタは最後の変身を遂げ、ウルトラマンとしてゼットンに立ち向かう。しかし、ウルトラマンのあらゆる技は破られ、そして…。
見どころ&鑑賞ポイント ✨
- ✅ ウルトラマン、死す。 特撮史、いやテレビ史に残る衝撃的な展開。ウルトラマンが、ゼットンの前に完膚なきまでに敗れ、カラータイマーの光を失い、倒れるシーンは必見です。
- ✅ 宇宙最強、ゼットンの恐怖。 スペシウム光線を吸収し、波状光線で反撃する。テレポート能力、バリア…。ゼットンの設定は、まさに「ウルトラマンを倒すため」だけに作られた究極の存在。その絶望的な強さに震えます。
- ✅ 人間の手で勝ち取った勝利。 ウルトラマンを失った絶望の中、科特隊は諦めなかった。岩本博士が遺し、イデ隊員が完成させた「無重力弾」によって、人間の力でゼットンを倒す。これまでの物語の全てが、この瞬間に集約されます。
- ✅ 光の国への帰還。 倒れたウルトラマンの前に、同胞であるゾフィーが現れる。「地球の平和は、人間の手で守り抜くことに価値がある」。ウルトラマンは、ハヤタと分離し、光の国へ帰っていく。涙と希望に満ちた、完璧なエンディングです。
【マニアック鑑賞ポイント】🕵️♂️
- 🗣️ 「ゼッ・トン」という鳴き声。 ゼットンの鳴き声は、アルファベットの最後の「Z」と、日本語の最後の「ん」を組み合わせたもの。「これで終わり」を意味する、秀逸なネーミングです。
- 👤 ゾフィー初登場! ウルトラ兄弟の長男・ゾフィーが、この回で初登場します。彼の登場は、ウルトラマンの世界観をさらに広げる重要な役割を果たしました。
- 🙏 「命をふたつ持ってきた」。 ゾフィーがハヤタを蘇らせるために言ったこのセリフは、ウルトラマンとハヤタ、二人の命の尊さを象徴する名言です。
全39話、いかがでしたでしょうか?
『ウルトラマン』は、ただのヒーロー活劇ではありません。そこには、勇気、友情、科学の功罪、そして生命の尊さといった、普遍的なテーマが満ちあふれています。
4Kリマスターという最高の形で蘇ったこの名作を、ぜひ何度も見返し、新たな発見をしてみてください。ウルトラマンが遺してくれた光は、これからも私たちの心の中で輝き続けるでしょう。
長い間、この鑑賞ガイドにお付き合いいただき、本当にありがとうございました! M78星雲で、また会う日まで! シュワッチ!👋