【ウルトラマン全話解説】第33話~第36話!あの宇宙人の罠と東京氷河期!鑑賞ガイド⑨ 🗣️🚀

ウルトラマン誕生60周年 アニメ・特撮

皆さん、こんにちは!4K『ウルトラマン』鑑賞ガイド、第9弾へようこそ!物語はいよいよ最終コーナーへ!ウルトラマンと科特隊の絆、そしてハヤタの秘密に迫る、手に汗握るエピソードが続きます!

今回の第33話から第36話は、あの人気宇宙人が仕掛ける巧妙な罠、科特隊メンバーの過去、そして東京が凍り付くという絶望的な危機…!最終回に向けて、すべての物語が収束していくのを感じさせる、超重要な4本です。

心して、このクライマックスへの序章をご覧ください!さあ、光の国への旅もあとわずかです!🚀


第33話「禁じられた言葉」- 登場宇宙人:悪質宇宙人 メフィラス星人 👿

【基本データ】

  • 放送日:1967年2月26日
  • 登場宇宙人:悪質宇宙人 メフィラス星人
  • 登場怪獣:バルタン星人(三代目)、ザラブ星人(二代目)、ケムール人(二代目)
  • 脚本:金城哲夫
  • 監督:実相寺昭雄

あらすじ 📖

巨大化したフジ隊員の弟・サトル君が、街を破壊し始める。彼の背後には、紳士的な態度とは裏腹に、地球を征服しようと企むメフィラス星人がいた。メフィラスは、暴力ではなく「地球人の心」を支配しようとし、サトル君に「地球をあなたにあげます」と言わせようとする。ウルトラマンが駆けつけるが、メフィラスは「宇宙人同士、争うのはよそう」と戦いを避け、知的な心理戦を仕掛けてくる!

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • 知略派ラスボスの登場! メフィラス星人は、暴力でなく言葉巧みに相手を支配しようとする、ウルトラマン史上でも屈指の知能派宇宙人。その紳士的かつ不気味なキャラクターは強烈なインパクトを残します。
  • 豪華宇宙人軍団! メフィラスの手下として、バルタン星人、ザラブ星人、ケムール人(『ウルトラQ』の怪人)という、夢の悪役オールスターが登場!ファンにはたまらないサービスです。
  • 実相寺演出の極致! 歪んだカメラアングル、影を強調した照明、そして奇妙な静寂…。実相寺監督ならではの芸術的な映像表現が、このエピソードのシュールで不気味な雰囲気を完璧に作り上げています。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 🗣️ 「禁じられた言葉」の意味。 メフィラスはサトル君に「地球をあげます」と言わせようとしますが、彼は最後まで「嫌だ!」と叫び続けます。人間の良心や地球を愛する心が、侵略者の野望を打ち砕くという、深いテーマが込められています。
  • 👿 メフィラスの元ネタ。 「メフィラス」という名前は、ゲーテの戯曲『ファウスト』に登場する悪魔「メフィストフェレス」から。人間の心を誘惑するキャラクター性が共通しています。
  • 🤝 引き分けという結末。 ウルトラマンとメフィラスの戦いは、決着がつきません。メフィラスは「いつかまた来る」と言い残し、自ら去っていきます。力では勝てないと悟った、彼の潔さ(?)が光る名シーンです。

第34話「空の贈り物」- 登場怪獣:メガトン怪獣 スカイドン 🐷

【基本データ】

  • 放送日:1967年3月5日
  • 登場怪獣:メガトン怪獣 スカイドン
  • 脚本:金城哲夫
  • 監督:円谷一

あらすじ 📖

ある日、空から突然、とてつもなく重い怪獣「スカイドン」が東京のど真ん中に落ちてきた!その体重はなんと20万トン。科特隊はあらゆる作戦でスカイドンを宇宙へ返そうと試みるが、重すぎてびくともしない。ハヤタはウルトラマンに変身するが、あまりの重さに持ち上げることすらできず、地面に押しつぶされてしまう始末。果たして、この「空からの厄介な贈り物」をどうにかできるのか!?

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • シリーズ屈指のコミカル回! 敵を倒すのではなく「どうやって動かすか」という、ユニークな目的で物語が展開。科特隊とウルトラマンが四苦八苦する様子が、ユーモラスに描かれます。
  • ウルトラマン、まさかの敗北(?)。 スカイドンに押しつぶされ、カラータイマーが鳴る前に変身が解けてしまうウルトラマン。彼の情けない姿が見られる、非常に珍しいエピソードです。
  • 科特隊の珍作戦の数々! ロケットで持ち上げようとしたり、水素ガスで浮かそうとしたり…。次々と繰り出される科特隊の奇想天外な作戦が見どころです。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • ✍️ ハヤタ、サインを求められる。 変身に失敗し、しょんぼりしているハヤタを、ホシノ少年が「ウルトラマンさん、サインください!」と慰める(?)シーンは必見。ハヤタの正体が半ば公然の秘密になっているような、微笑ましい場面です。
  • 🤣 まさかの解決策! 最終的にスカイドンを動かしたのは、ウルトラマンの力ではなく、イデ隊員の機転を利かせた「反重力光線」。ウルトラマンがほとんど活躍せずに終わるという、異例の結末です。
  • 🐷 ブタのような怪獣。 ずんぐりむっくりした体型に、ブタのような鼻。スカイドンのどこか憎めないデザインが、このエピソードのコミカルな雰囲気にピッタリです。

第35話「怪獣墓場」- 登場怪獣:亡霊怪獣 シーボーズ 💀

【基本データ】

  • 放送日:1967年3月12日
  • 登場怪獣:亡霊怪獣 シーボーズ
  • 脚本:佐々木守
  • 監督:実相寺昭雄

あらすじ 📖

宇宙空間には、ウルトラマンや科特隊によって倒された怪獣たちの魂が眠る「怪獣墓場」が存在した。ロケットの事故で、その中の一体「シーボーズ」が地球に落下してしまう。シーボーズは街を破壊するでもなく、ただ寂しそうに空を見上げ、故郷である怪獣墓場に帰りたがっているだけだった。科特隊もウルトラマンも、戦う意思のないこの怪獣をどうすることもできず、途方に暮れる。

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • 怪獣の魂が眠る場所。 「倒された怪獣はどこへ行くのか?」という、子供たちの素朴な疑問に答えた、シリーズ屈指の名作。怪獣たちの魂が漂う宇宙空間の映像は、幻想的で美しいです。
  • 戦いを望まない怪獣の悲哀。 シーボーズは、ただ故郷に帰りたいだけ。その純粋な願いが、逆に人間社会との間に悲劇的な溝を生んでしまいます。
  • ウルトラマン、ロケットを組み立てる!? シーボーズを宇宙に返すため、ウルトラマンは科特隊と協力してロケットを組み立て、発射台にセットします。ヒーローの意外な一面が見られる、心温まる(?)シーンです。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 🦴 骨だけのデザイン。 シーボーズは、骸骨をモチーフにしたユニークなデザイン。その骨ばった体が、彼の孤独と悲しみを表現しています。
  • 🚀 ウルトラマンの最終手段。 ロケットでの帰還に失敗したシーボーズを、ウルトラマンは最終的に自ら抱きかかえ、怪獣墓場まで送り届けます。力でねじ伏せるだけではない、ヒーローの究極の優しさが描かれます。
  • 🎬 実相寺監督と佐々木脚本のコンビ。 第15話「恐怖の宇宙線」、第23話「故郷は地球」に続く、名コンビによる3作目。今回も風刺と詩情に満ちた、深い余韻を残す傑作に仕上がっています。

第36話「射つな!アラシ」- 登場怪獣:変身怪獣 ザラガス ⚡️

【基本データ】

  • 放送日:1967年3月19日
  • 登場怪獣:変身怪獣 ザラガス
  • 脚本:南川竜
  • 監督:円谷一

あらすじ 📖

科特隊の誇る名射手、アラシ隊員。彼は、かつての上官である中村博士が開発した、どんな怪獣も一撃で倒せるという新型兵器「X弾」のテストを任される。しかし、博士は「この兵器は、人間の手には余る危険なものだ」とアラシに警告する。その時、攻撃を受けるたびに強くなっていく怪獣「ザラガス」が出現。アラシは、博士の言葉と、怪獣を倒すという使命の間で激しく葛藤する。

見どころ&鑑賞ポイント ✨

  • アラシ隊員のドラマ! 今回はアラシ隊員が主人公。自らの射撃の腕と、強力すぎる兵器の存在意義に悩む、彼の人間的なドラマが深く描かれます。
  • 進化する怪獣の恐怖! ザラガスは、攻撃を受けるたびに体を変化させ、より強力な能力を身につけていきます。倒そうとすればするほど強くなるという、絶望的な設定がスリリングです。
  • 科学の暴走への警鐘。 強力すぎる兵器は、本当に平和をもたらすのか?という、現代にも通じる重いテーマを扱った社会派エピソード。

【マニアック鑑賞ポイント】🕵️‍♂️

  • 💡 フラッシュ攻撃! ザラガスは、全身を発光させて強力な閃光を放ち、相手の目を眩ませます。この能力に、ウルトラマンも大苦戦。HDR映像なら、その眩しさがよりリアルに体験できるかも!?
  • 🔫 撃てなかったX弾。 結局、アラシは最後までX弾を撃つことができませんでした。彼のその決断が、人間の良心の最後の砦であることを物語っています。
  • 🙏 ウルトラマンの苦戦。 進化し続けるザラガスに、スペシウム光線も八つ裂き光輪も通用せず、ウルトラマンは絶体絶命のピンチに。最終的にどうやって倒したのか、その意外な決着方法は必見です。

いかがでしたか?
物語は最終回に向けて、ヒーローとは何か、人間の進むべき道とは何かを、私たちに問いかけているようです。

次回は、いよいよ最終章!第37話「小さな英雄」から!
科特隊のあのメンバーが、とんでもない怪獣を相手に大活躍します!どうぞお楽しみに!👋

タイトルとURLをコピーしました